不用品処分
廃棄物と有価物を区別しよう!/総合判断説/かえる塾02
他人から買い取ってもらえるものは「有価物」ということは、なんとなくわかりました。
では、1円で買い取ってもらっている不要物も「有価物」と考えていいんですよね?
わかりやすく教えて!
カエルちゃん!!
私たち【かえるプロジェクト】は、女性スタッフを中心に、佐世保市近郊の定期的なゴミの収集や不用品回収・お片付けをしています。
ゴミの捨て方って、誰に聞いていいかわかりませんよね。そこで、そんなゴミ初心者さんのために、ゴミに関する情報をお伝えしていきます。
1.廃棄物と有価物の区別
前回は「廃棄物と有価物の区別の必要性」についてお伝えしました。
今回は、その次のステップとして「廃棄物と有価物の見分け方」について考えてみたいと思います。
とはいえ、実はその区別はなかなか難しい。
廃棄物と有価物の境界線が曖昧なグレーゾーンが多々あります。それゆえに、意図的でなくても知らず知らずのうちに廃棄物処理法に違反していたというケースも珍しくありません。
そのため、廃棄物かどうかを判断する基準として「総合判断説」というものがあります。
2.総合判断説とは
「総合判断説」とは、以下の5つの要因を中心に総合的に判断する考え方です。その考え方について簡単に見ていきます。
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A 物の性状
その物が再利用できる品質であり、生活環境保全上支障が生じる恐れがないかどうか。
(解釈例)
再利用できる品質ではない場合は「廃棄物」の可能性あり。
生活環境に悪影響を及ぼすものは「廃棄物」の可能性あり。
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B 排出の状況
排出が計画的で、排出までに適切な保管や管理がなされているかどうか。
(解釈例)
排出が不定期で、処分するまで外に放置してある場合は「廃棄物」の可能性あり。
定期的に排出があり、処分するまで適切に保管庫等に保管してある場合は「有価物」の可能性あり。
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C 通常の取扱形態
製品としての市場があり、通常は廃棄物として処理されていないかどうか。
(解釈例)
その物自体の再利用がまだ進んでおらず、多くの場合において廃棄物として処理されているものは「廃棄物」の可能性あり。
その物自体を再利用するのが通例になっており、多くの場合において廃棄物として処理されていないものは「有価物」の可能性あり。
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D 取引価値の有無
有償譲渡がされており、かつ客観的にみて取引に合理性があるかどうか。
(解釈例)
お金をもらわずに処分料を支払っているものは「廃棄物」の可能性あり。
お金をもらって売っているものは「有価物」の可能性あり。
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E 占有者の意思
適切に利用もしくは他人に有償譲渡する意思があり、放置・処分する意思がないかどうか。
(解釈例)
業者に売るつもりがないものは「廃棄物」の可能性あり。
業者が買い取ってくれて処分料を支払っていないものは「有価物」の可能性あり。
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これらの要因を踏まえた上で「廃棄物」か「有価物」かの決定がなされます。
3.「総合」の視点
有価物とは「他人に買い取ってもらえるような価値の有る物」ですが、次のような状況も考慮されることも覚えておいてください。
本当に「1円」で買い取っているのか?
「1円」という金額が相場と合っているのか?
排出者は、有価物という認識はあるのか?
他の事業所はどうしているのか?
処分費用を払っていないのか?
これらを踏まえて、総合的に廃棄物か有価物かという判断が下されます。
一般的には、処分費用を必要としないものは廃棄物ではなく有価物とされています。「総合判断説」でいうところの〔D 取引価値の有無〕です。
その判断する基準として“売却金額から運搬費等を差し引いたときに、排出者側に利益があるかどうか”が、大きな目安となっています。
つまり、有価物の最低条件として、売却代金と運搬費等を相殺してもなお排出者側にプラスになることが必要になってきます。
4.まとめ
さて、冒頭の質問の答えはどうなるでしょうか?
先ほども触れましたが「1円で買い取ってもらえる」ということは、有価物である可能性はあります。
しかし、あくまでも総合的に判断されるため、これだけの情報では「有価物である」とは断言できません。
少なくとも「売却金額-運搬費等>0」となっており、手元に利益が残っているかどうかの確認をしてください。
そして、もし有価物ではなく「廃棄物」と判断された場合には、その業者が廃棄物処理業の許可を持っていない場合は違法になり、排出者であるあなたも同罪になってしまいます。
今回は「廃棄物と有価物の見分け方」について考えてみました。
廃棄物と有価物の区別に迷ったときは、トラブルに巻き込まれないためにも安心して依頼できる業者に相談するのが安心かと思います。
ゴミへの意識をカエル。
私たち【かえるプロジェクト】の想いを1人でも多くの人に知ってほしい。
そして、女性活躍の場を創出するだけでなく、持続可能な開発目標(SDGs)の考えにも賛同し積極的に展開しています。
海資源、山資源。
未来の子どもたちへより良い地球環境を渡すためにも、適正処分にご協力ください。
☑一般廃棄物も産業廃棄物も同じ業者に引き取ってほしい。
☑引っ越し前に不用品を処分したい。
☑日々忙しくてトイレや台所などの掃除まで手が届かない。
☑長期不在時に庭の手入れをして欲しい。
・・・などなど。
不用品回収やお掃除・お片付けのことはお気軽にご相談ください。
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