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不用品処分

注意したい有価物の取引/0円取引等/かえる塾05

「逆有償」で売却金額よりも支払金額の方が多いと「廃棄物」になることはわかりました。
では、プラスマイナスぴったり「0円」の場合はどうなりますか?



教えて!
カエルちゃん!!


私たち【かえるプロジェクト】は、女性スタッフを中心に、佐世保市近郊の定期的なゴミの収集や不用品回収・お片付けをしています。

ゴミの捨て方って、誰に聞いていいかわかりませんよね。そこで、そんなゴミ初心者さんのために、ゴミに関する情報をお伝えしていきます。


1.売買を伴う不要物の3つのケース


すでに前回の「逆有償」で、売却金額と運搬などにかかる費用との関係について触れてきたので、冒頭の質問はさらに突っ込んだ質問になっていますね。


頭を整理するためにも、物の売買によって想定されるケースを3つ挙げてみます。



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①売却金額が費用よりも高い場合

この場合は、売却金額が費用よりも高いので、手元にお金が残ります。
売却金額>支払金額」となりますので、これは有価物に区分されます。



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②売却金額が費用よりも安い場合

この場合は、売却金額が費用よりも安いので、逆にお金を支払うようになります。
売却金額<支払金額」となり、これは逆有償になってしまいます。逆有償ということは、この不要物は廃棄物になります。



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③売却金額と費用が同じ金額の場合

この場合はどうなるでしょうか。「売却金額=支払金額」というケースです。
業界では「O円取引」と呼ばれたりします。
排出者に、利益は発生しません。「利益がない」ということは「取引価値がない」という認識になります。取引価値がないので廃棄物という取扱いになります。

 


売買を伴う不要物の取扱いについては、とりあえず上記の3パターンを把握しておけばOKです。

キーワードは「有価物」「逆有償」「0円取引」。そして、忘れてはいけないのが「総合判断説」です。

さて、不要物の取扱いについて2つのケースの問題を出します。
それぞれ有価物でしょうか?廃棄物でしょうか?



2.ケース①有価物<経費


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古着をリサイクルショップに買い取ってもらおうと思って、バスに乗っていきました。買取金額は100円でした。リサイクルショップへ行くまでのバス代は300円でした。売却金額よりも支払金額の方が多くなってしまいました。

また、そのリサイクルショップは、古物商の許可は持っていますが、廃棄物の許可は持っていないそうです。

この場合「逆有償」とみなされて、売った古着は「廃棄物」扱いになりますか?

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今までの流れからいうと「売却金額<支払金額」というケースです。

しかし、この場合、本人がリサイクルショップで売ろうとする古着を、明らかに「廃棄物」とは思っていないことがわかります。

また、このリサイクルショップでの売買を「仕事」としているかどうかでも判断が変わってきます。古着の売買を「仕事」としているわけではなく、1年のうちで衣替えの時期に数回ほど利用している程度だと、廃棄物とみなされない可能性が高いと思われます。


実際のところは、一般廃棄物の処理責任のある各地方公共団体へ確認しなければなりませんが、私たちの住む佐世保市においては「廃棄物とはみなさない」という回答でした。

 


3.ケース②有価物と運搬費の委託先が別


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有価物のリサイクルを「かえる商会」にお願いします。
その有価物をかえる商会まで運ぶために「いちご運送」にお願いしました。
かえる商会からは、有価物の対価として1,000円もらいました。
いちご運送には、運搬費として1,500円払いました。

この場合、それぞれの許可や取扱いはどのようになりますか?

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このケースのように、運搬費が売却金額を超過している場合は「運搬中のみ廃棄物」という扱いになる可能性があります。


ということは、有価物を収集運搬するいちご運送が廃棄物処理業の許可を持っていない場合は、いちご運送は無許可営業、そこに委託をしたあなたは無許可業者に委託した委託基準違反に該当する可能性があります。



4.まとめ


それでは、冒頭の質問に戻ります。
0円取引」の場合は、有価物または廃棄物、どちらに区分されるでしょうか?

取引価値がないもの」とみなされて、廃棄物扱いになります。


不要物の区分で悩むケースは、実際にかなりあります。
地方公共団体によって見解や解釈が異なり、他の地域で○だったことが、他の市町村では×になる場合もあります。

迷ったときは、信頼できる業者に相談する、またはお住まいの地方公共団体に相談するなどして確認してください。



逆有償や0円取引等は、無許可業者による運搬・処理を防止するための概念です。
排出者は、適切な許可を有する廃棄物処理業者に委託して、適正な料金を負担する責任があります。それを怠ってしまうと、不法投棄等の片棒を担ぐことになり、行政処分や刑事罰の対象となる可能性があります。


今回は「0円取引」について考えてみました。
廃棄物と有価物の区別に迷ったときは、トラブルに巻き込まれないためにも安心して依頼できる業者に相談するのが安心です。


ゴミへの意識をカエル。
私たち【かえるプロジェクト】の想いを1人でも多くの人に知ってほしい。
そして、女性活躍の場を創出するだけでなく、持続可能な開発目標(SDGs)の考えにも賛同し積極的に展開しています。


海資源、山資源。
未来の子どもたちへより良い地球環境を渡すためにも、適正処分にご協力ください。


☑一般廃棄物も産業廃棄物も同じ業者に引き取ってほしい。
☑引っ越し前に不用品を処分したい。
☑日々忙しくてトイレや台所などの掃除まで手が届かない。
☑長期不在時に庭の手入れをして欲しい。

・・・などなど。
不用品回収やお掃除・お片付けのことはお気軽にご相談ください。


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