不用品処分
廃プラ問題の問題／産業廃棄物とは／かえる塾07
近日、からあげ屋さんをオープンさせます。
うちは特に特殊なゴミは出ないので、すべて一般廃棄物ですよね？
産業廃棄物はありませんよね？
教えて！
カエルちゃん！！
私たち【かえるプロジェクト】は、女性スタッフを中心に、佐世保市近郊の定期的なゴミの収集や不用品回収・お片付けをしています。
最近は新型コロナウィルス感染症の影響もあり、空間除菌のお仕事が増えていますが、これからノロウィルスやインフルエンザも増える時期にもなりますので、空間除菌・お片付け・簡易清掃・不用品回収は【かえるプロジェクト】にご相談ください！
ゴミの捨て方って、誰に聞いていいかわかりませんよね。そこで、そんなゴミ初心者さんのために、ゴミに関する情報をお伝えしていきます。
1.事業系廃棄物の種類
事業をしているところから出る廃棄物は、①産業廃棄物と②事業系一般廃棄物に区分されます。
一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の廃棄物のことです。
（参照：会社と家のゴミは何が違うの？／一般廃棄物と産業廃棄物／かえる塾06）
なので、まずは「産業廃棄物とは？」というところから見ていくことにします。
2.産業廃棄物とは？
産業廃棄物を次の視点で見てみましょう。
Ａ どこから生じた？（Where）
Ｂ どんなゴミ？（What）
Ａ どこから？
これは、事業活動からですね。
この事業活動が指すのは、企業や工場だけでなく、個人事業主も含まれます。
また、学校やNPO法人など企業ではないもの、公共事業や公共サービスも含まれます。
Ｂ どんなゴミ？
これが、今回の本題になります。
産業廃棄物は、20種類あります。
20種類も？20種類だけ？捉え方は人それぞれですが、この20種類に該当しないものは産業廃棄物ではない、つまり一般廃棄物、ということになります。
3.産業廃棄物は20種類だけ
産業廃棄物とは「事業活動で生じた20種類の廃棄物」です。
その20種類の廃棄物は、どんな事業から出た廃棄物であるかによって、大きく２つに分けられます。
①あらゆる事業活動から排出された廃棄物（12種類）
②特定の事業活動から排出された廃棄物（8種類）
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①あらゆる事業活動から排出された廃棄物（12種類）
あらゆる事業活動ということは、すべての業種が当てはまることになります。
事業をされている方はどんな業種であっても、次の12種類に該当する廃棄物は産業廃棄物ということになります。
1.燃え殻
2.汚泥
3.廃油
4.廃酸
5.廃アルカリ
6.廃プラスチック類
7.ゴムくず
8.金属くず
9.ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず
10.鉱さい
11.がれき類
12.ばいじん
私たちかえるプロジェクトのお客様の中で特に多い産業廃棄物は、廃プラスチック類です。
廃プラスチック類の内容は、お弁当がらやペットボトルなど業種によって様々です。
そして、上記12種類以外の産業廃棄物は、特定の事業活動に伴う廃棄物になります。
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②特定の事業活動から排出された廃棄物（8種類）
特定の事業活動とは、業種指定とも呼ばれます。
ある特定の事業活動から生じた廃棄物だけが、産業廃棄物になります。
次の8種類が、業種指定の産業廃棄物に該当します。
13.紙くず 建設業／パルプ、紙又は紙加工品の製造業／新聞業／出版業／製本業／印刷物加工業
14.木くず 建設業／木材又は木製品製造業／パルプ製造業／輸入木材の卸売業／物品賃貸業に係る木くず
15.繊維くず 建設業／繊維工業
16.動植物性残さ 食料品製造業／医薬品製造業／香料製造業
17.動物系固形不要物 と畜場において処分した獣畜／食鳥処理場において処理した食鳥
18.動物のふん尿 畜産農業
19.動物の死体 畜産農業
20.これらの産業廃棄物を処分するために処理したもので、上記の産業廃棄物に該当しないもの
指定されている業種とは、上記の右側に書いてある業種のことです。
この分類は【日本標準産業分類】に準じています。
詳しくは総務省HP（総務省｜統計基準・統計分類｜日本標準産業分類）を参照ください。
これらの事業活動に伴って生ずる廃棄物のみ産業廃棄物に該当します。
そして、これらの廃棄物を処分するために処理した物（13号廃棄物）も産業廃棄物になります。
【表２】に具体例を挙げていますので、参考にしてみてください。
4.業種指定の産業廃棄物
以上の事業活動に伴う20種類が、産業廃棄物になります。
では、質問です。
以下の廃棄物は産業廃棄物でしょうか？一般廃棄物でしょうか？
①コンビニから出るシュレッダーくず
②新聞社から出るシュレッダーくず
③飲食店から出た魚腸骨
④鮮魚加工場から出た魚腸骨
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①コンビニから出るシュレッダーくず
シュレッダーくずは「13.紙くず」に該当するため、業種指定があります。
また、コンビニという業種は「建設業／パルプ、紙又は紙加工品の製造業／新聞業／出版業／製本業／印刷物加工業」のいずれにも該当しない小売業です。
つまり、一般廃棄物になります。
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②新聞社から出るシュレッダーくず
①のケースと同じように、シュレッダーくずは「13.紙くず」に該当するため、業種指定があります。
新聞社は、指定業種の新聞業に該当するので、産業廃棄物になります。
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③飲食店から出た魚腸骨
魚腸骨は「16.動植物性残さ」に該当するため、業種指定があります。
飲食店は「食料品製造業・医薬品製造業・香料製造業」のいずれにも該当しないサービス業です。
つまり、一般廃棄物になります。
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④鮮魚加工場から出た魚腸骨
③のケースと同じように、魚腸骨は「16.動植物性残さ」に該当するため、業種指定があります。
鮮魚加工場は、指定業種の食料品製造業に該当するので、産業廃棄物になります。
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このように、同じ「シュレッダーくず」「魚腸骨」であっても、業種によっては一般廃棄物であったり、産業廃棄物であったりします。
そこが、ややこしく感じるところでもあります。
5.事業系一般廃棄物とは
一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の廃棄物のことです。
先ほどの質問のように、事業活動によって生じた廃棄物でも法令が指定する20種類に該当しない場合は、全て一般廃棄物になります。
6.廃プラ問題の問題
廃プラスチック類は、産業廃棄物になります。
しかも業種指定がなく、全業種に共通する産業廃棄物になります。
冒頭の質問に戻ります。
からあげ屋さんからは、産業廃棄物は出ないでしょうか？
廃プラスチック類は出ないでしょうか？
トレーにプラスチックが使われていれば、それは産業廃棄物になります。
持ち帰り用の袋にプラスチックが使われていれば、それは産業廃棄物になります。
調味料の容器にプラスチックが使われていれば、それは産業廃棄物になります。
自分たちが出すこのゴミは「廃プラスチック類」であるという認識をしていない事業者さんが、実は多い。
そういう事業主さんは、本来産業廃棄物に区分すべき廃棄物を、一般廃棄物として処分してしまっています。
これは、ルール違反になるので、見つかると処罰の対象になります！
このことは、産業廃棄物を一般廃棄物として処分することには、どのような影響があるの？という問題にも繋がってきます。
これは改めてテーマとすべき内容ですが、ここで簡単に触れておくと一般廃棄物よりも産業廃棄物の方がリサイクル率が非常に高いのです。
2020年7月1日からレジ袋有料化が始まりました。
大手コンビニ各社によると、レジ袋を辞退する人の割合は70％以上に達し、有料化導入前の3倍程度に増えたそうです。
その一方で、ごみ袋メーカーが行った調査によると、去年7月以降、レジ袋と同じ形態の取っ手付きポリ袋の購入量が2倍以上に増えているそうです。
レジ袋有料化がプラスチックごみの削減につながっているかどうかは･･･不透明のようです。
だからこそ、私たちは事業主様たちが廃プラスチック類をきちんと産業廃棄物として分類してくれることを願っています。
きちんと分類することこそが、プラスチックごみの削減に繋がり、リサイクル率の向上にも貢献すると考えるからです。
ぜひ、事業をされている方は、事業活動から生じる廃棄物については意識してみてくださいね。
そして、廃棄物の分類に悩んだときは、いつでも【かえるプロジェクト】にご相談ください。
今回は主に「産業廃棄物」について考えてみました。
産業廃棄物の区別ができると、自然と一般廃棄物の区別もできるようになります。
廃棄物のことで悩んだときは、トラブルに巻き込まれないためにも安心して依頼できる業者に相談するのが安心です。
ゴミへの意識をカエル。
私たち【かえるプロジェクト】の想いを１人でも多くの人に知ってほしい。
そして、女性活躍の場を創出するだけでなく、持続可能な開発目標（SDGs）の考えにも賛同し積極的に展開しています。
海資源、山資源。
未来の子どもたちへより良い地球環境を渡すためにも、適正処分にご協力ください。
☑一般廃棄物も産業廃棄物も同じ業者に引き取ってほしい。
☑引っ越し前に不用品を処分したい。
☑日々忙しくてトイレや台所などの掃除まで手が届かない。
☑長期不在時に庭の手入れをして欲しい。
・・・などなど。
不用品回収やお掃除・お片付けのことはお気軽にご相談ください。
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